空海人生の言葉|心について|八・九

今朝、第28回セルフコーチング意見交換会が終わりまして、ふと川辺秀美さん編訳「空海人生の言葉(現代語訳)」の言葉を思い出したのでシェアします。

心について|八

有無に滞らざるを以ての故に、心に罣礙けげ無く、所為の妙業みょうごう、意にしたがってじょうず。【訳】有るとか無いといった次元を超えることができると、心は自由に遊び、あらゆることが意のままになっていく。

心について|九

膚寸南北ふそんなんはいに心無けれども、風に遭うときは則ち飛ぶ。【訳】心がありのままの姿であれば、風にのってどこまでも、自由自在に飛んでいく。

同書の中でも好きな言葉です。特に「有無に滞らざるを以ての故に(有るとか無いとかいった次元を超えることができると)」のところ。今朝のお話で「利己と利他に明確な境界線があるか」といった話題が出た時に、思い出しました。

さて「心に罣礙なく」の罣礙を調べると「精神的な妨げとなって自らの行動を制限しうるもの」と出てきます。コーチング的にはブリーフシステムセルフトークにも通じるでしょうか。由来は「罣」が魚を捕る網、「礙」が引っかかることだそうです。無罣礙とは、自身の思考を含めた情報空間中の様々な網の目をかいくぐり、決して囚われずに自由に泳ぎまわる、といった感じかな。

九の「風に遭うときは則ち飛ぶ」の風は、他力を表しているようにも思います。ゴールに対して無意識が起こしてくれる風。感じること、ありますね。

壇上伽藍にある拝殿「山王院」(2014年6月16日撮影、空海の生誕祭「青葉まつり」翌日)。御祭神は丹生明神と高野明神です

高野山... 私は最近あまり行けていませんが、機会がある方はぜひ。凛と澄んだ空気、歴史的建造物、奥の院の寛大さ、何より空海さんの気配を感じられる山の上の異空間。京都とならんで大好きな場所です。

「Author 空海」👍
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