とあるBarでの「限りなく○○に近いブルー」な話

北海道チームの横田コーチが最近、素敵なBarを開店されました。その名も「Midnight Virtual Cafe & Bar "Blue"」。先日初めて訪れ、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。

この日はちょうど私が「空海人生の言葉|心について|八・九」を書いた日で、横田さんが記事を朗読してくださり、その声やトーンがとても良く、皆、静かに聴き入ってしまいました。私も、自分が書いた文章を他の人の声で耳から再入力する、という貴重な経験でした。

朗読の後「空海って、名前がもう”空”そのものを表しているよね」と横田さん。有るとも無いとも言える空と海。空の青を映し出す海の青。...確かに考えてみると世界にはいろんな青がありますが、色というのは不思議なもので、私たちが認識する「色」はすべて、目の網膜に入ってきた光を視細胞が受けて視神経に伝えている情報なわけです。

その情報をもとに、脳(大脳皮質)が色や明るさを認識しているので、本当は空にも海にも色はなく、ただただ「光」。私たちが認識できる世界は光でできている、と考えることもできそうです。

「実は "blue" をずっと使っているのには理由があって」。ここで、横田さんのハンドルネーム秘話が始まりました。横田さんのお名前は「正男(まさお)」さんです。子どもの頃から音楽が好きで、アーティスト名を「massao blue」にしようと決めていた、とのこと。この massao blue が生まれるきっかけとなる出来事が、小学生の時に起きたそうです。

(小2の)横田くんの隣の席には、とても優しく可愛らしいオオタカさんという女の子がいました。あまり体が強くなかった横田くんは、ある日の授業中、なんだかちょっと体調に違和感を覚えながらも、じっと椅子に座っていました。

初めは小さかった胸のむかつきが徐々に強まり、ついには「...ううっ」と口元に手を当てるほどに。「!」。いち早く横田くんの異変に気づいたオオタカさん。大きく手をあげ「先生!!!!!」と叫んでくれたそうです。

「はい、オオタカさん?どうしたの??」

「先生!!! ...まさおくんが、まっさおです!!!!!」

優しく可愛らしいオオタカさんが横田少年の初恋の人だったかどうかは定かではありませんが、オオタカさんの叫びに、クラス中が笑い、先生も(きっと堪えつつ)笑い、何より、今まさに吐き気をもよおしている横田くん自身も笑いながら保健室に向かった、ということでした。

以来、横田くんの心には「正しい男」から「真っ青なまさお」が上書きされ、アーティスト名として、さらに今、時を経てハンドルネームやコーチングオフィス名へとつながっているそうです。

なんでしょう、意図しないダジャレって、愛に溢れていますね。私は爆笑し、寝るまで思い出し笑いが止まりませんでした。もし現在のオオタカさんがこの記事を目にすることがあったら、とっても嬉しいです。あの時の正男くんは、とても魅力的な大人の男性に成長し、夜な夜なBarを開いています。そしてオオタカさんが叫んでくれた「まっさお」を、今も大切に使い続けています。

以上「限りなくダジャレに近いブルー」な話でした。

Bar info

Midnight Virtual Cafe & Bar "Blue"
Open 22:00 頃, Close 25:00 頃
〜真っ青な空に向かうも 内なるブルーに沈みゆくも 夜の帷に揺らぐ影〜
by massaoblue

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