書籍『モモ』ミヒャエル・エンデ 著/大島かおり 訳(岩波書店)

コーチング視点で再読すると興味ぶかい本としておすすめしていただきました。

子どものころ学校に置いてあったなと懐かしく手に取りました( ̄(工) ̄)🫱📙

内容は表紙に書かれているように、「時間」がメインのテーマになっていて、効率よく時間を使うことを良しとする社会を風刺しているようです。

動画を倍速再生で消化する令和の時代には、ますます身につまされる話かもしれません🤔

そんな中で皆を救ってくれるのが主人公のモモなのですが、コーチっぽいのですよ。

ルー先輩と作者に繋がりあったりするのかも?と夢想していましたʕ•ᴥ•;ʔ

モモに話を聞いてもらっていると、ばかな人にもきゅうにまともな考えがうかんできます。モモがそういう考えを引き出すようなことを言ったり質問したりした、というわけではないのです。彼女はただじっとすわって、注意ぶかく聞いているだけです。その大きな黒い目は、あいてをじっと見つめています。するとあいてには、じぶんのどこにそんなものがひそんでいたかとおどろくような考えが、すうっとうかびあがってくるのです。

22ページより

あとがきの「汽車でのりあわせた、きみょうな乗客の話」も示唆的です。

「わたしはいまの話を、」とその人は言いました。「過去に起こったことのように話しましたね。でもそれを将来起こることとしてお話ししてもよかったんですよ。わたしにとっては、どちらでもそう大きなちがいはありません。」

作者のみじかいあとがき より

他にもコーチング視点で読むと興味ぶかい作品がありましたら、ぜひ教えてくださいね。

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